サバイバル元年
2011年01月16日15:44
遅くなりましたが新年おめでとうございます。

正月休みのペースがまだ抜けず、仕事や勉強や運動に頑張ろうと思うのですが気ばかり空回りな今日この頃です。それだけクリスマスと正月はゆっくり休めたってことだと思いますので、ポジティブにマイペースに一年をスタートしたいと思います。

さて、今年も多くの企業トップが年頭の挨拶でおっしゃっていたことは、管総理も「平成の開国」と言っていましたが、グローバル化への対応 ではなかったかと思います。

私はこの グローバル化 という言葉には実は少し注意が必要だと思います。グローバル化というと、地球規模で という意味だと思いますが、人や企業がただ海外に出ていくということではなく、地域や国と言った従来の文化アイデンティティから、グローバルで均質な価値観・生活文化に染まるということだと思うのです。一見先進的ですが、文化を変えていくということは、今までの文化を上書きしていくわけで、実は生物多様性会議でも問題になったように、一度失われた文化というのはおそらくもう元には戻りません。それぐらい慎重に判断をしていかないといけないことなのですが、問題はこのグローバル化が

 生活習慣を変えてしまうほど安価で便利な商品・サービスを提供するグローバル企業によって進められており

 静かに、しかし、高速で世界の文化を上書いていること

だと思います。提供する側のグローバル企業も規模の経済で寡占化、独占化が進み、そこに働く人も増え、お客も増え、二次曲線的にその傾向は年々加速していっている気がします。

ただし、このグローバル化は

 電力や集中管理に依存するインターネットやEメールといったITコミュニケーション技術

 化石燃料に依存する飛行機やトラックなどのトランスポーテーション

 実取引以上の金銭バブルが付きまとう経済

 国という枠組みを超えた、管理監督不在という世界市場

という膨大なエネルギー消費と不安定なインフラに依存しています。
昨年もCO2排出によるといわれている温暖化現象・異常気象、海面の上昇、農作物への影響と食糧危機、円高、食料品・ガソリン価格の高騰、といったことがニュースで取り上げられていたかと思います。検閲問題はあまり取り上げられていませんでしたが、YahooがGoogleを使うことで検索の集中が進むことはニュースに出ていました。

パッケージ化されたライフというと言いすぎですが、働く側も恩恵を受ける側の市民もグローバル企業への依存度が自然と上がています。国の枠組みを超えた新たなリヴァイアサンとしてのグローバル企業の勃興が文化の均一化を進めてしまうことが、近年のどこかで問題になるのではないかなと思います。国際的な大企業が新しい独自の文化を創造し、従来の国の枠を超えて経済と人を支配していくようになると、各国の政府の役割が問われていくと思います。

多様な生物が生態系を支えているように、きっと地球というのは多様な文化が多少非効率に支えるべきではないのかと思います。それが持続的可能な社会ということなのではないかなと考えています。加速する大企業のグローバル化は地球の年齢を急速に進めているようでなりません。

グローバル化へ踏み出すことを 進化ととらえるか、文化の喪失ととらえるか。

私の耳元ではニーチェが「脱皮できない蛇は滅びる」ささやいています。
そういう私は今までグローバル文化を楽しみ恩恵を受けてきた最たる人間だと思います。でも今までアイデンティティについては常に悩み考えてきたつもりです。

近年では 地産地消 という言葉も盛んに聞かれるようになりました。
これが 輸出輸入 という帝国主義以来、戦後資本主義経済という姿に形を変えグローバル化が進んだことに対する一つの明るい新しい世界の姿ではないかと思います。多くの日本企業がグローバル対応できていない、グローバル対応が直近の課題だと言っているようですが、その先に来るものを見て言っているのか、私には疑問です。

地球環境とアイデンティを代償に楽な生活をしてきた私にとって、グローバル化のリスクについて気づき、それへの依存度を下げることはまさに自分のことは自分で考え、行動するというサバイバルな世界。

「サバイバル元年」

私はそんなキーワードで今年から頑張っていこうと思います。それがグローバル時代を生き残っていく脱皮であると考えています。

今年もよろしくお願いします。